淡い日差しが差し込む部屋
白くも黒くもない青い世界で
私の指が旋律をつむぐ
煌びやかに踊り続ける音の螺旋が
見えない譜面を描き続けていく
私はそっと目を閉じ
耳に流れてくる音の川を
ゆらゆらと音符と一緒に泳ぐ
どこまでも
どこまでも つづく音の螺旋
そして流れ続ける音の川
それは私の心
誰も聞くことも知ることもない
たった一つの想い
すれ違った心の音なのだ
それは怒りでも悲しみでもなく
慰めの歌
私はひそかに囁き、折れそうな心の音が消えていく
それでも私は音をつむぎつづける
いつか応えを見つけるまで・・・