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ミムが自由気ままに更新するブログ

活字離れ。

天高く・・・MIM、肥ゆりたくない秋。


やあ、みんな! 元気ィー?!
台風がなんか大きく成長しちゃって、リアル日本沈没何じゃないかと思うくらい怖いです><!
雨で外で遊べないときは・・・さあ、本を読もう! 読書の秋だー!!


よく、通勤通学時の電車で本を読む人がいますよね。
「本」っていっても、新聞、小説、漫画雑誌など、いろいろありますが・・・
最近では電子端末でそういうのが読めちゃうから、
スゴイ時代になったもんだと思います(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン


タイトルにあるように、今回のテーマは「活字離れ」についてです。
よく「若者の活字離れ」が問題視されていますよね。
「若者の○○」というのは、その後に何が続いたとしてもたいてい今に始まった事ではないから、
これについてはあまり問題視しないでおきます(´ε`)
(勝手なイメージだけど、どの時代でも若者は趣味でない限りあまり本を読まない気がするし・・・)
そして、本は読むに越したことはないよね!
本来なら「今の若者は○○」というのは年寄りの愚痴として半分聞き流していればいいだけなんですがねw
ただ、これに対して次のような反論が出てくることは必至でしょう。
「いや、決して活字離れにはなっていない。
むしろメールやチャットやネットで昔よりずっと活字に接する機会は多くなっている」と。
でもねぇ、活字に触れてさえいれば活字離れではないのかね?(゚д゚)


まずは、「活字離れ」という言葉の「活字」とは文字通りの活字の事を言っているのではなく、
本の事を言っているのだということをここでは前提としておきましょう。
活字さえ見れば活字離れではないというのは、活字を常日頃見られるように
洋服に活字がプリントされているものをいつも着ていればいい、という話と同じくらい滑稽な話だよねw



要は、「メールやチャットやインターネットは本とどう違うか」という話。


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まずは、物理的な面から違いを探してみよう。
紙と画面というメディアの違いが第一にでるかな。
あと、(これはWebブラウザというソフトによるところの)ページという概念があるかないかの違いもあるし、
縦書きと横書きの違いもある。


17インチのPC画面の大きさはだいたいA4と同じ大きさだけど、読みやすさから1面に文章は大体50文字×30行(1500字)程度。
本というのは普通は開いて読むから、見開き2ページが普通の編集単位だから、42文字×36行(1344字)程度。
つまりは、Webブラウザと本では文字の表示能力にはほとんど違いはないってことだ(゚〜゚)


おととし、Gamepot電撃文庫が組んでオンラインゲーム『FEZ』の
ファンタジーな世界を舞台とするエピソードコンテストを開催しました。
私もそのゲームをやっているユーザーだし、
興味があったので、いろいろな投稿作品を読んでみたんだけど、感覚的に違和感を感じたことがある。
それは、画面一面に文字が表示されるためか、短編の大して長い文章でなくても直感的に長々しくみえるということ。
逆に、会話文ばっかりだと、すごく稚拙にみえるということ。
興味深い人物や内容でない限りは、文章飛ばし飛ばし読んでしまうし、
いい文章に出会うと挿絵を入れたくなるような思いで読み進められる。
このブログだって長い文章がいくつかあると思うんだけど、興味がある人以外は読まないでしょうしね。

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そこが、本とWebの大きな違いではなかろうか?
視覚に訴えるものがあるかないか、文章量があるかないか。
本(それも雑誌ではなく小説や論説)では視覚に訴えるものはない。
その分文字で表される情報量が多い。この違いだ。


本と同じような内容のWebコンテンツでさえこのように違いがあるのだから、
それ以外のコンテンツではなおさらなんじゃないかな。
チャットは会話をそのまま文章に置き換えたものだから本とは性格が違うのは当然として、
掲示板でも最近とみにチャット化の傾向が強い。


「掲示板」という言葉からすると各人が皆に知らせたい事を一方的に掲示する場だったはずだけど、
現在では皆が双方向のコミュニケーションツールとして使っている。
Twitter」なんかは、文字制限された掲示板といったらよい感じだ。
掲示板と違いをつけるとしたら、誰に対する返事か分かりやすいといったところかな。
某巨大掲示板は傍観するだけで、投稿したことはないんですがねw)


同じ事は、ネットのそこら辺に転がっている日記やブログにも言える。
全部を合わせればすごい文章量になるけど、トピックが細切れであってそれぞれのトピックは数行程度の文章しかない。
これらのサイトでは、文章を長々と書くことではなく少しずつ毎日書く事に意義があるのだから当然のことだが、
これは本とは意味合いが違う。
(たまに、自分のブログを本にする人もいるけどネ。)

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本は一方的なメディアなのに対してネットは双方向のメディアだから、本とネットの違いは当然あるよね。
本では情報を「受ける」ことに意義があるのに対して、ネットでは情報を「発信する」ことに意義がある。
しかし、情報を受ける事より発信する事の方が難しいから、
普通の人は「本並の大容量の情報をときどき発信する」か「量を少なくして頻繁に発信する」かの二択をせまられる。
そして、ネットでは内容より発信する事の方に意義があるのだから、量を少なくしてでも頻繁に発信しようとする。
だから相対的にネットの方が本より文章量が少なくなってしまう。
(しかも、若者に長文を書こうとすると嫌がる傾向にあるんじゃないかとも思う。
それこそ活字離れなんじゃないかと心配されるわなw)


本の特質というのは一方的なメディアであることだ。
相手からのフィードバックがないから、すべての事をいっぺんに盛り込まなくてはならない。
そして受け手も気軽に質問はできないから、文章だけから相手の言いたい事を自分で読み取っていかなくてはならない。
だからこそ「大量の情報をいっぺんに消化する力」を身につけることができるんだと思う。
(いつだったかTVで速読法についてやってたけど、あれなんかはナナメ読みの域を超えた技術だと思うけど、
楽しんで読んでいるように見えないので忙しい人じゃない限りは、あんまりオススメしないなとは思いますw)


一方、双方向メディアではそうはならない。
分からない所はその都度聞けばいいし、言い足りない事は質問があった時に言えばいい。
だから必然的に情報は細切れになる。それで身につくのは「細切れの情報を次々に消化する力」である。
(最近、チャットでも一発ギャグのように突然発言する人もいるし、私もするし・・・文章が細切れになってきてるよね)


前者がゆっくりと深い思考を要求するのに対して、後者は速く浅い思考を要求する。
現代生活は時間との戦いだから、後者を鍛える方が現代人にとってはためになるかもしれない。
でも、深い思考もできるようにしておいて損はないはずよね・・・!

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結局、本とWebの違いは原理的にはないんだよネ(´ε`)
1ページに表示できる情報量も同じくらいだし、本の内容はそっくりそのままWebに持ってくることができる。
だから「ネットでは本の代わりにはならない」というのは間違いだ。
「やはり紙の感触がいい」というのは単なる懐古趣味だし、
「本はどこでも読めるから」というのは情報技術革新によってどうにでもなるしw
スマートフォンとかiPadとかいい例でしょ。


現状では本がすべての情報を文字で表現しているのに対して、Webは挿絵やレイアウトなどの視覚に訴える部分が大きい。
そして双方向のコミュニケーションツールであるから文章量はどうしても少なくなる。
だから「現状のWeb コンテンツのほとんどは本の代わりにはならない」というのは正しい。
「受ける」ことと「発信する」ことという目指しているものが違っているからだ。


結論!
「活字を読め」というのは「まとまった文書を読め」ということであり、
いくらチャットやメールに精を出してもそれは活字離れを食い止めていることにはならないんだな( ゚Д゚ )
しかし、だからといってネットでは活字離れを食い止められないというのも間違い!
内容によっては十分活字の代わりになるからなっ!☆(*ゝд・)v キュピィィン
自分にとって有用だと思う文章をよく選んで、自分の教養にするのが『読書』だ!

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ちなみに、私はチャットも好きだし、こんな風にまじめなブログも書きたくなることもあります(´∀`*)
推敲しながら書いたけど、色々間違いがあるかもしれませんド━(゚Д゚)━ン!!