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さからうものは 死けい!

やぁ、みんな!
元気ィ~~~(´∀`)??

私はこの1カ月ほど、学校に通っていました(´・ω・`)某大学の通信です。
片道2時間とかいう苦行を乗り越えて、現在に至りますw
多少、燃え尽き症候群バーンアウト)気味ですwwww

おかげさまで、よい出会いもあって若返りました(´∀`*)ポッ

しかしながら、通学に時間がかかるので、電車での過ごし方を考えましたよw
どんな過ごし方だったか・・・次のうちどれでしょう?
(1)3年前にリポD10本分で当てたiPod nanoで音楽聴きまくり。
(2)iPhoneでFF14の画像編集。
(3)小説読み漁り。

答えは、この下の続きをどうぞ(・∀・)!


答えは・・・
(1)×・・・iPod nanoは我が母の勉強用に貸し出し中。
(2)△・・・FF14でほとんど遊べなくて、SSをニヤニヤしながら眺めるだけ。
(3)◎・・・小説読み漁りですヽ(゚∀゚)ノ パッ☆

実は、学生時代、片道2時間半とかいう、今よりもっときつい苦行に耐えていたので、
電車での長時間の過ごし方は、小説とか新書を読むという習慣がつきまして(゚∀゚)

で、この1カ月で何を読んだかというと、全てファンタジー小説
上橋菜穂子『神の守人(上・下)』(再読)
小野不由美丕緒の鳥
宮部みゆきICO』(再読)
読んだことある本ばっかりだけど、好きだともう一回読みたくなっちゃうんだよね、ワタシ(・ω・`)

んでもって、今回のタイトルにあるように、
「さからうものは 死けい!」についてですw
まあ、これは言わずと知れた、ジャイアンの名台詞ですがw
小野不由美さんの『丕緒の鳥』内にある、『落照の獄』について今回はネタにしました。

本書について説明すると、十二国記シリーズの12年ぶりの新刊で、賛否両論ではあるものの、どちらかというと世界観がつかめずにただただ疲れたというレビューが多いです。
確かに難しい漢字ばかりが並ぶし、人の名前なのか動作や用語のことなのか分からなくなることもありました。
でも、何度か読み返しながら進むと、様子が思い浮かぶしちゃんとしたテーマがあるということに気がつけば、作者の伝えたいことが分かる気がしました。

十二国記についてよく知らない人のために、簡単に説明すると、
この世界には<天帝>とよばれる見えない神と12の国があり、それぞれ<王>と国の指針となる<麒麟>がいて国を動かしている。
政治の高官役人はみな、不老不死の神籍に登録されており、それ以外の臣民は働いて税を納めながら生活をしている。
極寒の痩せた地もあれば暖かく実り豊かな地もある。
天帝の思し召しにそむけば、たちまち<麒麟>が病に伏し妖魔が増え、<王>も殺されたり病になり国が滅ぶ。
獣人もいて、私の好きなキャラクターはでっかいネズミです(´∀`)人間にも変化できます!
若干、中国的な雰囲気もありますが・・・そんな世界観です。

本書の『落照の獄』では、
「裁判のあり方」や「裁判官の責は何なのか」というような内容でした。
柳(りゅう)国のある田舎の強盗殺人を裁く高官の話。
この国が建国されて120年あまり、100年以上も死刑はなく、どんな罪も終身刑もしくは年月がたつと消える刺青を顔に入れて釈放されてきた。
しかし、ある刺青男が、卑劣極まりない強盗殺人を犯す。
ある貧しい家庭の8歳の少年が、小遣い12銭を手に桃を買いに出かけたところを、既に大金を盗んで懐に持っていた男は、何の罪の意識を感じずに少年を殺し、小銭を奪って逃亡。
この男は、これ以外にも数多くの強盗殺人を犯しており、死刑以外に裁く方法はないと世論では叫ばれた。

つまり・・・死刑が長年行われていなかったことによる大罪の蔓延化を社会的に引き起こしていると考えられた。
主人公は「王の意思“罪を憎んで人を憎まず”という方針を崩せない」という考えと「自分の娘と同じ年頃の子供が殺されたという“情”に流されて“法”を見失いたくない」という葛藤に苛まれてゆく。

非常に重苦しい内容でしたが・・・
これを現代社会と比較しながらすると非常に面白い。
先進国で死刑があるのは、アメリカと日本くらいですよね(・ω・)
死刑を執行する人は罪にならないのかという議論もありますし。
新渡戸稲造『武士道』では、切腹美徳だとしていますし。
かといって、死刑のない国は本当に社会的に豊かなの? 犯罪はないの? と疑問も起こるし。
ファンタジーなのに、考えさせられる小説ってすごいよね・・・(・∀・)!

オススメとはいいませんが(漢字が漢検S級だからΣ(゚д゚lll)・・・
こういう本も悪くないよ! とだけ言いたかっただけです(`・ω・´)ノ 
では、また会いましょう(´ω`)ノン