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「やり込む」と単に「やる」の違いって?

(注:長文です)

はじめに・・・
私がFEZを始めたのは2007年8月、2年半も続いています(゚д゚)長ッ!
私はこのゲームを「やり込んでいる」というのが正しいのか。
または「やっている」というのが正しいのか。

FEZのことはチョット横において、考えてみた。

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もともと、「やる」と「やり込む」の違いは、
単に量の問題で、たくさんやることが「やり込む」ことである。
そしてやる量が増えることによって、質的な違いも生じる。
「やり込む」=「普通やらないことをやる」的なニュアンス・・・。

シューティングゲームのようなスコアアタック、
またはレーシングゲームのようなタイムアタックにおいては、
単に上手か下手かの問題になりがちだが、実はゲームに対する目的にも違いがある。

「クリアする」ことを目的としない点に着目したい。

もし「ゲームをクリアする」ことを目的とするなら、クリアできるように最大限の努力をする。
たとえば、なるべく被弾することは避けて、ちょっとでも難しい場所ではためらわずに突っ走る、とか
スコアゲームでは、多少の危険を冒してでもスコアを狙いに行く、など。

このことは、ゲーム中の判断をより複雑にしていく。
中盤まで、ノーデッドで行っているときの緊張感や、
どこでスコアを稼いでどこで安全に退避するかといった判断は、とても面白い。
しかしその反面、上手くいかなかったらリセット、いわゆる「捨てゲー」になってしまうこともある。
リスクと交換するものは、時間のほかにはない。
極端に時間がある人にとっては、クリアする確率が低い行為が成功するまで、
延々と挑戦していくだけのもになってしまう。

普通、ゲームはスタートしてからゲームオーバーになって1つのゲームであり、
「やり込み」では、同じゲームが繰り返しプレイされる。
そしてゲームを遊ぶ側も、次があることを前提としてゲームを遊ぶ。

スコアアタックは、「やり込みゲーム」と呼ばれているが、実際は「やる」に近い。
中盤まで奇跡的に上手くプレイできた時、
ゲーマーの独特の緊張感が生まれるという、シューティングゲームの醍醐味の一つだからである。
「こんなに上手くいってるのに、ここで失敗したら水の泡だ」
「もう次はないかもしれない」と思いながら、
一瞬にかけてプレイすることは、繰り返しの「やり込み」とは逆の意味になる。

同じゲームを繰り返し遊ぶと、大体問題なくクリアできるようになり、ゲームの緊張感が薄れていってしまう。
「やる」が「やり込む」に変わる。
そんな時、そのゲームは飽きたから辞めて、他のゲームをやるのが普通である。
しかし、スコアやタイムの向上、ノーミスなど、ゲームに制限、新たな目的を設けることで、緊張感が戻り、
「やり込む」状態のゲームを「やる」状態に戻すことができる。

RPGは、反射神経はあまり要求されないし、失敗しても途中でセーブしていればやり直すこともできる。
ここで失敗したら・・・の緊張感がない。

では、RPGの「やる」と「やり込み」の違いは何だろうか。
これは単純、1周目と2周目の違いと同じで、「隠された情報を知っているかどうか」である。
2周目にはどんなボーナスが付くのか、どこの敵がどのくらい強いのかも知っている。
知っていることを前提に作戦立ててプレイすることは、また別のゲームと化している。
つまり、攻略本をみてからやる、あるいは自分で攻略本を作るくらい知識をつけてからやるのが「やり込み」といえる。

よって、追加シナリオや隠しダンジョンのように、
プレイヤーが知らないところへ行くことは「やり込み」ではないし、
低レベルプレイやアイテム使用禁止プレイは「やり込み」である。
また、レベル上げやお金稼ぎも「やり込み」ということになる。
プレイヤーに新しいことをさせることは「やり込み」ではないということである。

まとめると、「やる」と「やり込み」の違いは、「やる」場合には今やっているゲームのことだけしか考えていないのに対して、
「やり込み」の場合には同じゲームを何回もやってきたし、これからもやるであろうことを想定しているということだ。
つまり、ゲームを「ゲームスタートしてからゲームエンドになるまで」として捉えるのではなく、
ゲームスタートとゲームエンドが延々と繰り返される、終わりのない時間の流れとして捉えることだ。
ただし、「やり込み」には2種類ある。
ゲームを漫然とただ繰り返すものと、何かを追加することで、今までのゲームとは違う新しいプレイをしようとする試みである。
後者は、その試みによって別のゲームに変化するわけだから、厳密な意味での「やり込み」ではない。

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では・・・・・・
FEZに置き換えたらどうなるだろう(。-`ω´-)ンー
50vs50の対人戦争、5つの職業、アイテムも豊富・・・。
戦争を繰り返しやってるという意味では、戦争の方法を知ってるということで「やり込み」に部類していると思う。
しかし、兵法としては戦争に参加するプレイヤー全員が考えるので、その内容も十人十色。
ある程度、やってはいけないこととかは決まっているけれど、結局はプレイヤのスキルの問題になる。

戦争に勝つことも大事だけれど、
現時点で私ができ得る時間で目指している目標は、スコアを出すこと。
どうやったら出るのか、今までとは違うプレイを試行錯誤中。
よって、「やり込み」のもう1つの種類の意味になるので、厳密には「やり込み」ではないという部類。

FEZはそういう意味では、いわゆる「やり込み要素」がたくさんあると考えられるのかもしれない。
でもその要素が尽きたとき、このゲームの終焉が来ることは間違いない。
人気があるだけあって、期待を上げたいところだけれど、ど〜なんでしょうねっ(^ω^)


どんなゲームか知らない人は下の動画。1戦場まるまる入ってます。